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2008年5月11日 (日)

功名が辻 司馬遼太郎著

 弊社スタッフが社内恋愛の末、結婚するということで、「是非読んで」と渡したのがこの本です。50石の下級武士だった山内一豊が土佐一国の大名になるのを支えた妻千代の物語です。私は今回読むつもりがなかったのですが、また結局読んでしまいました。司馬遼太郎の本は麻薬が入っているようで、いつも中毒になったように読んでしまうのですよね。しかも、ただ面白いだけでなく、とても参考になることが多いのです。世の中のほとんどの経営者が好きな本に挙げるのもうなづける話です。昼行灯という言葉もこの本で知りました。私もそういうところがあり、注意しなくてはいけないと気付かされたりします。ちょっと気になった箇所を紹介しておきます。まだ読んでいない人は是非読んでみてください。

 伊右衛門(一豊)はつねに、攻撃する軍にいた。それも常勝軍のなかにいた。間宮康俊の不運は、古ぼけた老大国北条家に仕えていた不幸である。「主家は選ぶべきものだ」とつくづく思った。

 伊右衛門(一豊)は頭の素質のわるい男ではないが、全体の中の自分というものをするどく見きわめようとしない。だから、その瞬間その瞬間において、自分がどうすべきであるかがわからない男なのである。もっとも人の九割九分九厘まではそういう人間であるが。

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